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営業マンの仕事


営業マンの報告

営業マンの一日は、報告に始まって、報告に終わる。

接客編

<来場者への接客の報告>

来場者「これはどういう事ですか?」
営業マン「少し確認してまいります。」
来場者「いやいや、そんな大事なことじゃないから別にいいよ。」
営業マン「いえ、お客様のご不明な点を少しでも取り除いて、ご安心いただくのが私どもの務めですから。お時間とらせませんので、すぐ確認してまいります。」
来場者「そうですか、ご親切にありがとうございます。」

礼を言う必要など一切ない。小さな事を確認しに戻るのは、これまでの内容を報告し、来場者をどうやって言いくるめるかを上司と相談しに戻るためである。少なくとも来場者のためではない。営業マンのためである。

営業マン「こいつ、こんな事言ってます。」
上司年収は?希望地域は?予算は?聞かないと先に進まないやろが!ドアホ!!」

電話営業とは怒られ方のレベルが違う。何せ、来てくれた人間は、買わないまま帰らせたら終わりだからである。

営業マン「しかし、あいつ、個人情報をあんまり聞いてほしくなさそうにしてますけど…」
上司「アホかお前!客に気なんか遣ってどうするんや!聞かんと売れんやろうが!聞いて初めて客の逃げ道を防ぐことができるんや。買う気があれば聞いても答えるわい。イヤがるようなクズ野郎は客やない!泣かしてやれ!あいつには、「お客様にとってさらに最適なご提案をさせていただくためです。お客様のためなんです。」とでも言っていい気にさせといたらええやろが!どうせ客はあの手この手で逃げうってくるんやし、二度と家なんか買いたくなくなるぐらいビシバシ言ってやれ!!客なんかクズやと思わんと、営業なんかやってられんぞ!」

営業にとっては、ごく普通の会話である。
来場者にとっては、すぐに分かるはずの質問をしたにも関わらず、「ご親切」な営業マンがなかなか帰ってこない。
やっと帰ってきたと思ったら、質問にはさらっと答え、後はえげつない質問攻め。営業マンの顔には悲壮感が漂う。やらないと営業マンにとっては後が怖い。

来場者「もうそろそろ帰らないと…」
営業マン「あ、そうですか。でしたら、差し上げるパンフレットなどをご用意してまいりますので、少々お待ち下さい。」
来場者「あ、わざわざどうもありがとうございます。」

礼を言う必要など一切ない。用意するのは、次に来場者をどうするかの対策である。また、報告のために戻らないと「ダメ」なのである。そうしないと、営業マンが怒られる。
うかつに報告をせず、「ありがとうございました。」などと客を帰してしまうと、自分が家に帰れなくなる。

第一、物件のパンフレットはかなりコストがかかっている。買う気のない相手に渡すわけがない。つまり、パンフレットを上げる時点で「熱い」と思われているのである。

とは言っても、1度帰ると言われたら辛い。アポイントを切れていなかったらなおさら辛い。顔色がどんどん悪くなる。

営業マン「もう帰るって言ってます。」
上司「次はどうするんや?」
営業マン「帰って検討すると言ってます。」
上司「このクズ野郎!!そんな状態で帰したら、二度とそいつ来んやろが!!もう1度話し込んで来い!!」
営業マン「しかし、子供の事情でもう帰らないとダメみたいですし…」
上司「ほんなら、子供寝かした後にもう1回来させたらいいやろが。遅くなってもかまわん。」

こんな交渉したところで客が納得するはずがない。

営業マン「やはり今日はもうダメです…」
上司「それなら仕方ない。明日にしろ。時間いつならいける?無理ならせめて電話するネタを作って電話のアポイントぐらい切れ。最低それぐらいしないと、意地でも帰すな。」

こうしてアポイントを切っていく。明日から、嫌がらせとも呼べる電話攻撃が始まる。

報告というものはウソと責任転嫁によって成り立っている素晴らしいシステムである。

あなたも是非体験してみませんか?
楽しい報告の生活を。


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