営業マンの仕事
接客中、必死にアピールしている営業マンに対して、客から様々なコメントが出てくる。前向きなコメントは大歓迎だが、逃げ文句であったり、一瞬で分かるウソであったり、矛盾点が出てきたり…。
しかし、営業マンは常に笑顔。そして、優しい顔の裏側には、常に不満にみちあふれている。
あくまでも、架空の営業マンの話である…。
営業マンは常に笑顔。何を言われてもニコニコ。決して本音を口にすることはない…。
しかし、営業マンは常に笑顔。そして、優しい顔の裏側には、常に不満にみちあふれている。
あくまでも、架空の営業マンの話である…。
客 | : | 「別に今すぐ欲しいってわけではないんです。」 |
営業マン | : | 「ええ、確かに、ゆっくりご検討されるのも大事なことですよね。」 |
心の中 | : | 「今すぐじゃないって…じゃあ、いつやねん!!そりゃ明日欲しいなんてヤツおらんわ!いつ買うんかハッキリ言わんかい!んでその時期に見ろ!んで逆に今すぐ欲しくない理由はあるんかい!買えない理由がなかったら「別に…」なんてセリフいらんやろ!迷惑じゃ!」 |
客 | : | 「転勤があるから買うつもりはないんです…」 |
営業マン | : | 「ええ、確かに、転勤が多いと、1つの場所に落ち着かないですからね。せっかく購入しても、住まなければもったいないですからね。」 |
心の中 | : | 「いつ転勤すんねん!今ここで言ってみんかい!お前そんなん言ってたら定年まで買えんぞ。」 |
客 | : | 「ローン抱えたら、将来が不安です…」 |
営業マン | : | 「確かに、人生で一番大きな借金を抱えることになりますからね。お気持ちはよく分かります。」 |
心の中 | : | 「お前家も持たんと、老後どうすんねん?それは心配じゃないんか?大体、お前の給料と勤務先で、現金で買える日来るんかい!」 |
客 | : | 「ここの物件?いや〜知らんかったよ〜」 |
営業マン | : | 「そうですか。色々、広告にも力を入れてはおりますが、なかなか認知度が上がらないですね。」 |
心の中 | : | 「ん・な・わけないやろ!お前ん家にポスティングでどれぐらいチラシ放り込んでると思ってんねん!新聞折込もしょっちゅう入れてるやろが!訪問営業でも1回行ったぞ!お前の嫁あっさり「検討してません」とかほざきやがったやろが!とぼけやがって!大体近くなんやったらイヤでも視界に入るやろ、ここ。」 |
客 | : | 「初めて見るから、参考でと思いましてね。」 |
営業マン | : | 「そうですか。是非、ごゆっくりとご覧いただきまして、参考にして下さい。」 |
心の中 | : | 「何の参考?今後の参考?世の中の変化が著しいのはお前も社会人やってたら分かるやろが。何年かしたら、金利が上がったり設備もどんどん変わって今と全然違うものになるんやぞ。大体、初めてで参考にしたいって事なんやったら、ここで住宅に関する知識を今全部教えてやるから、俺の話をしっかり聞けよ。「はいはい…」とか俺の話を聞き流しやがったら泣かすぞこの野郎。」 |
客 | : | 「インテリアの参考で…」 |
営業マン | : | 「そうですか。モデルルームは、オシャレな家具や、最新設備も取り揃えておりますし、プロのインテリアコーディネーターが入ってるんで、いい参考になりますよね。」 |
心の中 | : | 「ショールームと家具屋に行けドアホ!」 |
客 | : | 「頭金を貯めてから…」 |
営業マン | : | 「ええ、確かに、ローンは少しでも減らしておきたいものですからね。お気持ちはよく分かります。」 |
心の中 | : | 「じゃあ、貯めてから来んかい!って言うか、お前今まで貯めれてないんやろ?そんなヤツがこれから貯めれんのかい。俺は無理やぞ。」 |
客 | : | 「時間があまりないです…」 |
営業マン | : | 「お忙しいんですね。その中で、お時間を割いて、モデルルームにお越しいただき、ありがとうございます。」 |
心の中 | : | 「じゃあ、時間のあるときに来んかい!大体、素人が家見て、30分やそこらで全部理解できるわけないやろが!」 |
客 | : | 「じっくり他の物件も色々見たいし…」 |
営業マン | : | 「ええ、確かに、色々物件もございますし、ここしか見ないというのも、比較しようがないですものね。お気持ちはよく分かります。」 |
心の中 | : | 「何をどう見んねん?何の違いを見比べる?間取りなんかどこも似たりよったりだし、値段もそんなに変わらんよ。広かったら高い。狭かったら安い。それぐらい分かるやろ。どこに建つかなんかも近く行ったら分かるやろ。大体、それぐらいの情報は無料の住宅雑誌でもインターネットでも見れるよ。それぐらい見てからこんかい。んで色々見たいんなら今日全部見ろ。時間がないとかほざくなよ。一気に見ないと忘れるんだよ。俺も偵察でよその物件何件か見たけど、具体的に覚えてへんぞ。」 |
客 | : | 「ここは場所が今イチだな…」 |
営業マン | : | 「そうですか…。ご希望に沿えず、申し訳ございません。」 |
心の中 | : | 「じゃあ、来んなよ!ここに建つのぐらい見てから来い!お前のせいで俺が上司から怒られるんやぞ!」 |
客 | : | 「場所はいいけど、値段が高いなあ…」 |
営業マン | : | 「そうですね。一等地なので、価格はどうしても上がってしまいます。申し訳ございません。」 |
心の中 | : | 「当たり前やろが。一等地で安かったら俺が買ってるわ。お前なんぞに売らんわい。」 |
客 | : | 「親が反対するかも…」 |
営業マン | : | 「そうですね。人生で一番大きなお買い物なので、ご両親もご心配されるかもしれませんね。」 |
心の中 | : | 「ほんなら初めから親と一緒に来んかい!というより、お前の家やろが!」 |
客 | : | 「間取りが気に入らないなあ…」 |
営業マン | : | 「そうですか…。住みやすさを重視しておりますが…。ご希望に沿えず、申し訳ございません。」 |
心の中 | : | 「ほんなら紙やるからお前の理想の間取り今すぐここで書いてみんかい。お前の理想の間取りに変更できるよう、地面に頭こすりつけて業者にお願いしてやるわい。」 |
客 | : | 「親の土地があるからそこで建てるかも。」 |
営業マン | : | 「そうなんですか!土地をお持ちされてるって、うらやましいかぎりです。」 |
心の中 | : | 「ほんならさっさと建てろや!今すぐ建てろや!大体、じゃあ何しに来たんやお前!建てたくないから来てるんやろが?じゃあ素直にそう言わんかい。「ふっ、選択肢があるからこの物件にこだわらなくてもいいんだよ」的な言い方はやめんかい!」 |
客 | : | 「子供が学校卒業してから…」 |
営業マン | : | 「確かに、お子様が卒業されたら、独立されるかもしれませんし、どれぐらいの広さのお部屋にするかも、変わってきますね。」 |
心の中 | : | 「ほんなら卒業してから来い!」 |
客 | : | 「子供に転校させるのがイヤで…」 |
営業マン | : | 「確かに、購入いただきますと、転校しなければならないですからね。新しい学校で、お子様がいじめられないか、ご心配ですよね。」 |
心の中 | : | 「ほんならお前の学校区内の物件行かんかい!」 |
客 | : | 「あの物件はオール電化だったのに、ここは違うんやね。オール電化がいいなあ。」 |
営業マン | : | 「オール電化ですか…。ウチは、ガスなので、ご希望に沿えず、申し訳ございません。」 |
心の中 | : | 「ほんならその物件買えや!大体、ここがオール電化やったら買うんかい!お前の理想の場所で、理想の価格で、オール電化じゃない物件もし買ってみろよ?新築入居初日からチラシ100枚毎日放り込んでやるぞ。」 |
客 | : | 「予算が決まってないんで…」 |
営業マン | : | 「そうなんですか。高いお買い物ですし、なかなか決めるのも難しいですよね。」 |
心の中 | : | 「月支払い額の計算方法も知らんくせに、決まるわけないやろが!何も分からんくせに、「じゃあ資金計算しましょうか?」「いや、別にいいですよ」…泣かすぞこの野郎!」 |
営業マンは常に笑顔。何を言われてもニコニコ。決して本音を口にすることはない…。
|
客に言えない営業マンの本音 |
---|
・接客中 |
・客の帰り際 |
・翌日の電話 |
営業マンの仕事 | TOP |