営業マンの仕事
電話営業とは? |
電話営業とは、電話帳で電話をひたすらかけ続け、客をひっかける基本的な営業である。誰もが一度は電話を受けたことのある、うっとうしい「あれ」である。バカの1つ覚えのように、「お忙しいところ…」やら「ご多忙のところ…」などから始まる。またの名をテレアポともいう。
当然、受話器の向こうの人間など見たこともないし、今後見ることもない。
昼間かけると、ヒマな主婦のおしゃべりに付き合わされたあげく、肝心のマンションは「結構です。」で一蹴される。
また、主婦にかなりの確率で言われるのが「今忙しいので…」である。料理中の場合もあり、本当に忙しいのなら仕方がない。しかし、「失礼しました。でしたら、いつでしたらお手すきになられます?」と聞けば、99.999%の確率で「いりません!」と言われる。忙しいのなら手が空けば話できるはずだが、なぜか怒られる。
電話の相手がおばあちゃんの場合、特にヒマなので、会話が続く。「もしかしたら、見学に来てくれるかも…」と、かすかな想いをこめて必死に会話するが、気まぐれなため、すごいタイミングで切られる。「でね、おばあちゃん、…あ、あれっ、切れた…」なんてことが、しばしばある。
また、人によっては、自己紹介すらさせてもらえない場合もある。「もしもし」ガチャ。なんてこともある。異常に早い。「友達からだったら、どうするんだろう?」と思う。ナンバーディスプレイで知らない番号だからだろうが、それにしても早い。
入社して間もない頃は、電話営業のトークが頭から離れず、寝れない。
慣れてくると、番号をリズミカルに押すようになる。そして、さらに慣れてくると、手の動きが見えないくらい早く番号を押すようになる。
「電話かけるのが早くなったな」と上司に誉められる。嬉しくとも何ともない。
電話営業のメリット |
電話営業のメリットは、まず、動かなくていいということである。ひたすらその場でしゃべり続ける。
受話器を持つのが面倒くさくなってくると、肩と顔ではさんで持つ。そして、首を痛める。
また、訪問営業と違い、電話の相手が話にならなかったら、すぐに次の相手へと移れる。効率がいい。
そのため、1日に何百件とかけれる。そして、たまに、同じ電話番号を押してしまい、断られた相手に、また繋がり、また断られる。怒られたら、逆ギレする。
電話営業のデメリット |
電話営業のデメリットは、常に上司の監視のもとにあることである。つまり、気が抜けない。同じ言い回しを続けてしまうと、何らかのアクションが来る。それが、怒鳴り声か、穏やかな声かは、その時にならないと分からない。
そして、当然、腰と耳と喉を痛める。これは、どうしようもない。同じ態勢でかけ続けると、腰がめちゃ痛いため、楽なポジションを求めてモゾモゾする。気持ち悪い。
電話の呼び出し音の「トゥルルル…」をひたすら聞くため、吐きそうになる。
ひたすらしゃべりまくる電話営業。そして、その後にはいつも通り報告が待っている…。
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