売買契約書に記載されている内容を見ていこう。

重要事項説明書に署名・捺印をしたら、後は売買契約。

売買契約書とは、当然物件を売買契約する際の書類であり、売買契約書に署名捺印した時点で、その後キャンセルする際には手付放棄や違約金といったいわゆるペナルティーをうけなければならない。非常に意味の重いハンコなので、手が震えてハンコを押せない人もいる。実家が金持ちの娘などは非常にリズミカルにハンコを押す。

そして、売買契約書に署名・捺印してもらった時、やっと営業マンの表情に安堵が見える。その安堵の表情の意味するものが、「これでもうこっちのモンや。」なのか、「これで今月は地獄の電話営業から開放される！」なのかは、営業マンによる。

また、この契約書に署名捺印した時が担当営業マンの態度の「転換期」でもある（営業マンによる）。

上司	：	「ハンコさえつかせればもうこっちのモンや。後でギャーギャー言ってきても、嫌なら辞めればええんや。払うモンきっちり払ってな。」
営業マン	：	「えっ、しかし、契約後もきっちり対応した方が印象もいいのでは？」
上司	：	「アホかお前は？時間のムダやろが。大体、この物件は放棄した手付けは売主と折半や。俺ら販社がもらう売買手数料とそないに変わらんやろが。文句言うヤツはさっさと辞めさせて、違うヤツで部屋埋めたら得やろが。」

記載されている内容は、重要事項説明書と同じ箇所もあるが、売買金額の表示や、瑕疵担保責任に関する事項については、しっかりと確認しておきたい。

また、申込時点なら、まだ引き返すことはできるが、売買契約書に署名・捺印をしたら、もう後戻りはできない。

契約をする時は、不安な面も当然あるが、気持ちが高ぶって冷静さを失っている面もある。サインをする前に、もう一度聞き逃した点がないか、冷静に考えよう。

<売買契約書>

・売買契約書<1>  -  売買代金

・売買契約書<2>  -  瑕疵担保責任

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